建築技術土木技術

技術概要

CCB(Crack Control Bar)工法とは,鉄筋コンクリート壁の収縮ひび割れ発生位置を制御する工法で,確実に誘発目地内へひび割れを誘導させると同時に,目地部以外の壁面ひび割れをほとんど発生させないことを可能とするものです。本工法の特長は,目地位置でのコンクリート比率を減らす手段として,目地に沿って太径異形鉄筋のひび割れ誘発材および壁鉄筋を一直線上に配置する点です。これにより,従来型のひび割れ誘発目地に比べて,ふかしコンクリート厚さを低減できるメリットがあります。

 

技術の特徴

● ひび割れを目地内に誘導できるため,防水処理が容易になり,美観を損ないません。

● 通常の耐震壁と同等の強度を持つため,雑壁をはじめさまざまな箇所に使用できます。

● 特殊な材料を使用しない(JIS 規格品の異形棒鋼を用いる)ため,品質や耐久性などに関する懸念がありません。

● 専用の固定ジグを使用することで,簡易ながらも精度の高い施工を可能にしています。

● 鉄筋工による一連の作業の中でひび割れ誘発材の取り付けが可能であり,類似工法と比較して作業効率に優れ,対策費用が安価です。

 

使用材料

コンクリート:

コンクリートの種類:普通コンクリート(JASS5)

設計基準強度Fc(N/mm2):21≦Fc≦48

 

鉄筋(誘発材):

異形鉄筋:SD295A、SD295B、SD345、SD390 (JIS G 3112)

 

固定ジグ:

CCB 工法協会が指定する専用固定ジグ (岡部㈱製)

 

施工状況

 

CCB工法協会

CCB工法協会は,CCB工法の普及,技術の向上並びにその健全なる発展を図ることを目的とし,主にCCB工法を用いた耐震壁の設計・監理および施工に関する設計法やひび割れ誘発の条件を研究すべく活動しています。

CCB工法施工管理技術者

CCB 工法協会では,CCB 工法を適用する作業所に,本工法を十分理解していると協会が認定したCCB 工法施工管理技術者による施工指導を義務付けています。CCB 工法施工管理技術者の称号は,一定の実務経験(5 年)を持つ技術者で,協会が実施する講習会を受講し,修了試験に合格した者に与えられます。

性能証明など

建築技術性能証明 :

CCB 工法 (財)日本建築総合試験所 GBRC性能証明 第09-04 号改

 

関連特許 :No.4719032,No. 6902125

 

NETIS 番号 :KT-150088-A

 

関連情報

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